「心理学」✖「聴くチカラ」で楽に生きる

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世の中には目標を立てる人間と、立てることを知らない人間の2種類がいる。

こんにちは。カウンセラーのあるくみです。

 

私の行く美容院にはマンガのコミックスがたくさん置いてあり、半分はマンガ目当てに通っております。

本日も髪を染めている間、『7SEEDS』というマンガを読んでいたのですが、あらためて思い知らされたことがありました。

それは、世の中には、目標を立てる人間と、立てることを知らない人間の2種類がいる、ということです。

 

7SEEDS』がどういうマンガかというと、地球に衝突必須の巨大隕石が落ちるということが予測されたときに、国の首脳陣は国民に極秘で、若くて健康な人間を選んで冷凍保存し人類の存続をはかる「7SEEDS計画」を実行します。その登場人物たちがコールドスリープから目覚めるところから物語は始まります。

 

冷凍保存されるため選ばれた人間なので、皆、秘かに厳しい審査の上、健康で優秀な人間が選ばれています。しかし、その中で1グループだけ、あえて、はみ出し者ばかり集めたグループがいます。

いじめられっ子で不登校児だったナツ。

素行の悪い問題児の蝉丸。

水泳選手だったが暴行事件を起こした嵐。

彼ら3人で行動していたときに、嵐が目標を立てようと言い出します。

部活をやっていたから、何週間後までにこれをやる、この大会までに何をやる、1年後まで何をやる......ということを当たり前にやっていた彼は、目標を立てずにただ生きていくことが気持ち悪いと話します。

だから、3週間後までには船を出せるようにする、1年後には生活の拠点を作る......というように目標を作ろうと提案し、ナツと蝉丸は同意します。

 

しかし、このことはナツと蝉丸には衝撃的だったのです。

蝉丸にとっては、目標なんて小学校低学年の夏休みの目標を立てたとき以来。世の中、目標を立てて、実行する人間が本当にいるんだと驚きます。

ナツも、毎日、朝なんて来なければいい、と思って過ごしてきたので、目標なんて立てたことはありませんでした。

目標を立てて実行する人間を目の前で見て、こうして人生の差が広がっていくんだな、と実感するのです。

 

読んでいる私も衝撃的でした。

7SEEDS』の世界は隕石落下のため、他の人類は死滅して、生態系は変化し、毎日がサバイバル状態。生きていくのに必死です。

そんな状態でも目標を立てようとするのは、暴行事件をおこしたとはいえ、将来有望であった水泳選手は違うんだな、とナツ寄りの人間としては感心したのでした。

 

新型コロナという感染症に見舞われている現状も、程度の違いはあれ、ある意味サバイバル状態。

私は「いつもと違うから」という理由で目標なんて立てようと思っていませんでした。

それでも、目標を立てて、実行している人たちはいるのですよね。

そして差は広がっていく。

 

 

では、目標を立てる人間と立てない人間はどこが違うのでしょうか?

 

もともとの性格も関係しているでしょう。

蝉丸は結局、「自分は計画なんて立てない」と言い、嵐も「本番に強いからいいんじゃないか」と肯定します。

 

ナツはカゴを編むという目標を作り、下手ながらカゴを作り上げ、それが役に立ちました。

ナツは人の役に立つことで成長していきます。

 

きっとこのカゴを編むといったような小さな成功体験の積み重ねが、目標を立てる習慣につながるのだと思います。

自ら立てた目標を達成することで、主体性も養われていくと思います。

 

学校や職場へ行っていると、テストや課題の提出期限、仕事の納期という形でデッドラインが設けられ、それに合わせて行動することで、目標に向かって行動しているような気がします。

 

でもそれらは目標ではなく、ただ流されているだけ。

自分の人生を豊かにしたいと思ったら、自ら目標を立てて実行していかないといけないのです。

 

蝉丸は決してバカな人間ではありません。彼も目標を持って生きていったら、もっと得るものがあるのではないでしょうか?

 

何か小さなことでもいいから、目標を立てることができる側の人間になりたいものです。