ロビンソン・クルーソーのメンタル・サバイブ術②
こんにちは。
カウンセラーのあるくみです。
本日は前回に引き続き、無人島で28年間生き抜いたロビンソン・クルーソーからメンタル・サバイブ術を学んでいきます。
前回は日記、特に「良い点と悪い点」を書き出すことのメリットについてお話しました。
https://arukumi.hatenablog.com/entry/2019/11/19/005026
本日はロビンソン・クルーソーの"動物たち"について触れたいと思います。
ロビンソン・クルーソーはただ1人、無人島に漂着した後、砂州に乗り上げた遭難船から物資を運び込むことができました。そして物資だけではなく、船に乗っていた1匹の犬と2匹の猫も島に連れてくることが出来たのです。
このことは彼にとってとても幸運なことでした。
特に犬は"愛すべき忠実な伴侶"として寿命が尽きるまで16年近く一緒に暮らしました。
さらにオウムを捕まえて、ポルと名付け、言葉を教えました。ポルは言葉を明瞭に話せるようになり、26年にもわたり一緒に暮らし、"大いに無聊を慰め" たのでした。
犬とポルと猫2匹が彼の "家族" であり、加えて子ヤギ数頭、ポル以外に2羽のオウム、海鳥数羽を飼っていました。
彼らはロビンソン・クルーソーの心を支えるのに役立っていました。
ペットは心の支えになるのです。金銭的、時間的余裕があれば、ぜひペットを飼ってみて下さい……というのが本日の結論の予定でした。
しかし、こうしてロビンソン・クルーソーと動物たちとの関わりを読み返してみると、ひしひしと彼の孤独感が伝わってきます。
彼は心の底から人との関わりを求めていたのです。
人と言葉を交わしたかったのです。
犬には、"忠実に仕えてくれた" と感謝の気持ちが読み取れますが、"犬を人間の友人代わりにしようとも思わなかったが、ただこの犬が私に話しかけてくれたらとは思った"と記しています。
何より、名前を付けていません。
もしかしたら、名前があったのかも知れませんが、彼の記録にはありません。
名前があるのは、流暢に言葉を話すオウムのポルだけなのです。
しかも、すったもんだの末、帰国できるようになったら、どうやらポルは置いていってしまったようです。
人間との関わりが出来始めた途端、動物に関する記載が一気に無くなってしまい、私としては疑問点もあるのですが、問いただす術もありません。
やはり、人間と言葉を交わせる喜びが勝ってしまったのですね。
本日の結論は、人と言葉を交わすことはメンタルにとても良いので、関わりを持ち続けましょう。それが叶わないときにはオウムに言葉を教えましょう。
ただし、オウムは長生きです。
"哀れなポルは今も生きていて、「哀れなロビンソン・クルーソー」と鳴き続けているかもしれない" なんてロビンソン・クルーソーみたいな無責任なことはなさらないように。
byあるくみ