「心理学」✖「聴くチカラ」で楽に生きる

人間関係がうまくいき、楽に生きていけるようになるための情報をお届けします。

気持ちは足に出る

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こんにちは。

カウンセラーのあるくみです。

 

カウンセラーって、人の気持ちが分かるんでしょ? と言われる場合がありますが、そんなことはありません。

少なくても私の場合は......。

分からないから、話を聴くチカラを磨こうしています。

でも、残念ながら、言葉は嘘をつくことができます。

 

そんな私が最強の才能だと思ったのは、心臓の音を聴いて感情や嘘を見抜く才能です。

心臓の鼓動は自律神経下にあり、人間の意思でコントロールできるものではありません。偽ることができず、真実を物語るものです。

ただし、この才能の持ち主は、漫画のキャラタクーです。

こんな才能がない人間はどうすればいいのか、というと、「足を見ろ」ということになります。

人間は頭から遠いところになるほど、意識のコントロールが及びにくいからです。

 

動物行動学者デズモンド・モリスは動作の信頼尺度というものを作っています。人間のどんな動作が嘘をつきにくく、信頼できるかというものです。

以下の順番で信頼できる動作となります。

1,自律神経信号

2,下肢信号

3,体幹(胴体)信号

4,見分けられない手振り

5,見分けられる手のジェスチャー

6,表情

7,言語

 

1の自律神経信号は、最初に述べたとおり心臓の鼓動や、汗をかくようなことです。これは信頼できる動作ですが、分かりやすく汗をかいている場合を除くと、外から知ることは難しいです。

 

だからこそ、2番目に信頼できるとされている下肢信号、足の動きを見るわけです。

よく顔の表情は穏やかでも、足が貧乏ゆすりしている場合があります。私のかつての上司は優しくて気さくな人柄でしたが、椅子の太もものあたるところが、普通ではありえないほど、ぼろぼろになっていました。きっと、机の下で絶えず貧乏ゆすりしていたに違いありません。

 

この尺度によると、言語が一番、嘘をつきやすいということになります。

そして次に顔。

ちなみに「嘘つきは視線はそらす」とか反対に「凝視してくる」とか、視線と嘘が関係あるようにいわれていますが、視線は使いやすい動作です。慣れれば、いくらでも偽ることができます。

 

 

カウンセリングの現場では、もちろん嘘をつくクライアントさんは少ないですが、気持ちを話すのが苦手な人は多いです。

そんなとき、「足が動いていますね、足の動きを感じてみて下さい、足が話せるとしたら、どんなことを言いますか?」というようなアプローチをする方法もあります。

 

 

人間は人の話を聞く時、顔に注目してしまいます。

意識して相手の体全体、足まで見てみると、また別の気持ちが見えてくると思います。

 

 

byあるくみ