増税で鬱々としている気分を変える方法
こんにちは。
カウンセラーのあるくみです。
ついに消費税が10%の大台に乗りましたね。
もー、憂鬱で仕方ないです。
また、軽減税率やポイント還元の導入も始まり、混乱もしています。徹夜で準備に追われた方、本当にお疲れ様です。
私は消費税が上がるのが憂鬱で、何回も言っちゃいますが憂鬱で、この気分をなんとかしようと久しぶりに認知行動療法の7つのコラム法に挑戦しました。
これは「自動思考」という瞬間的に出てくる考え方の癖を見直し、適切な考え方に改めることで、気持ちや行動、身体症状を変えていく方法です。
最初はカウンセラーに手伝ってもらいながら行いますが、慣れれば自分ひとりでできます。
今回の私のコラム法を公開しますので、同じように増税で気持ちが落ち込んでいる方、試してみて下さい。
コラム法の手順は、
1、遭遇した<出来事・状況>を書き出す
2、そのときの<気持ち>を書き出す
3、<自動思考>を書き出す
4、自動思考を裏付ける<根拠>となる事実を書き出す
5、自動思考と反対の事実を書いて<反証>する
6、あらたな<適応的思考>を考えて書き出す
7、その結果の<今の気持ち>を書く
以上です。では、やってみましょう。
1、<出来事・状況>
消費税が上がり、出費が増える。
2、<気持ち>
憂鬱70%、悲しみ60%、厭世的気分50%、お金持ちへの嫉妬40%、政治家・官僚への怒り40%
3、<自動思考>
もう服を買ったり、外食したり、贅沢はできない。
薬も軽減税率対象外で、病気にもなれない。
許されるのは食べることだけ、嫌な世の中。
もうなるべくお金を使わない。いいなぁ、心配なくお金が使える人は。
ポイント還元とか、かえって税金の無駄遣いじゃない?
こんなことして、景気が落ち込むよ、政治家も官僚も馬鹿じゃない?
4、<根拠>
消費税という策は低所得でも収入がなくても払わなければならず、貧乏な人ほど負担が大きい。
法人の所得は上がっているのに、法人税は引き下げてきた。
初の軽減税率・ポイント還元が複雑で混乱のもと。
前回の増税後、買い控えで消費が落ちた。
5、<反証>
消費税は脱税がしにくく、公平といえる。
社会保障の財源にあてられるのなら、自分も恩恵を受ける。
6、<適応的思考>
使えるお金は減るけれども、服も買えるし、外食もできる。
薬も軽減税率対象外だけれども、日本は皆保険制度で病院にかかりやすい。
食料品はとりあえず今までと同じ。税金で恩恵を受けていることもある。
お金持ちにはどんどん消費して納税してもらおう。
そのうち慣れて混乱も収まる。
7、<今の気持ち>
憂鬱40%、悲しみ30%、厭世的気分20%、お金持ちへの嫉妬15%、政治家・官僚への怒り40%
うーん、一部変化がない思考や気持ちもありますが、少し気分が上がってきました。
注意点は、4、<根拠>と、5、<反証>は、自分の考えではなく、事実のみを書くようにすることです。また、すぐに<適応的思考>が考え出せるのなら、この作業を省いて結構です。
<適応的思考>を考え出すには、いかに頭を柔らかくするかがポイント。
友人に起きたことだったら何と言ってあげるか、また友人だったら何と言ってくれるだろうか、と考えるのも良い方法です。
それにしても、自動思考を書き出している際、ネガティブなヤツだな、と自分で笑ってしまいました。
同じく増税で憂鬱、と感じているあなたも、あるくみの自動思考や気持ちとはきっと違うことでしょう。
それは自動思考を生み出す、もっと強固な思い込みや価値観、信念という「スキーマ」と呼ばれるものが深いところにあり、人それぞれ違うからです。
自動思考があまりにも歪んでいる場合には、どんなスキーマが存在しているか考える必要があります。
私もスキーマの特定に挑戦しないと、と思いますが、本日は消費税対策のみにしておきます。
それでは、また。
byあるくみ