一流のリーダーには話を聴く「スペース」がある
こんにちは。
カウンセラーのあるくみです。
人の話を聴く、いわゆる「傾聴力」が人間関係を良くするための大切な力となります。
それどころか世界を変える力になると思っています。
そんな確信の元、聴き方の技法を「聴くチカラ検定」として広める活動をしております。
このブログでは、人間関係の改善や生き方が楽になるような、心理学や「聴くチカラ」に関する記事を掲載していきます。
今日は職場で管理職やリーダーをしている方に向けて、ちょっと偉そうに「話を聴く心構え」のようなものをお話します。
これは私がカウンセラーの養成講座のときに教わったことです。
それは、カウンセラーには「スペース」の提供が必要だということ。
「スペース」とは空間という意味ですが、ただの空間ではありません。
側にいるだけで、安心できる空間。
この話をする時間は自分のためだけの時間。
そのように感じられる場を差し出せることがカウンセラーの条件です、と。
これはカウンセラーだけではなく、人から相談を受ける立場にある人にもあてはまります。
一流のリーダーは、テキパキしながらも忙しそうではなく、いつもスペースの提供が可能な人。
ひまな時だけスペースの提供ができる、という人は二流だそうです。
実際、ある大企業の管理職研修では、「忙しそうにするな、部下が話しかけられないから」と言われるそうです。
そして部下が話しかけてきたら、必ず部下の方を向く。パソコンに向かっている最中なら、必ずキーボードから手を離す、と指導されるそうです。
そこまでしなければならないのか? と思われるかも知れません。
でも、部下が何か問題を起こしたとき、
(報告しなきゃ......、でも忙しそうだから、後にしよう)と思って後回しにされて、その結果、取り返しのつかないことになるかも知れません。
この「忙しそうで、話しかけられなかった......」とは、よく聞かれる言い訳です。
もちろん速やかに報告しない部下がいけません。でも、そのようなことを防ぐためにも、リーダーにはスペースがあるところを見せておく必要があります。
自分だって仕事が忙しいのに、そんなこと、しんどい、と思われますか?
最初に、「心構えのようなもの」といいましたが、実は傾聴のテクニックの一つでもあります。
テクニックですから、身につければ、そんなに大変ではありません。
一流のリーダーになるためにも、まずは「スペースがある振り」から始めてみて下さい。
きっと部下の反応が違ってくると思います。
byあるくみ